与那国語の代名詞3:不規則変化、疑問詞

・一部の代名詞の不規則語形

「私」「私たち」に主格「ŋ:が」と属格「nu:の」が付くと、以下のような形になります。

anu ⇒ aŋa 私が/私の

*この場合、「私の」は"anunu"という形にはならないようです。日本語にも「我が国」「我が家」など「が」で「の」の意味を表す用法は残っています。

banu, banunta(除外形), banta(排除形) ⇒ baŋa 我々が / ba, banta 我々の

場所の場合、所格「ni:に」の形が不規則で、語尾のaがiになります。アクセントは元のものを継承します。

khuma ⇒ khumi ここに

uma ⇒ umi そこに

kama ⇒ kami あそこに

nma ⇒ nmi どこに

・疑問詞

*疑問文はまた後で扱います

taa(高型)誰 tanta 誰ら

nuu(下降型)何

nma(下降型)どこ

ici(下降型)いつ

iguci(高型)いくつ

igurati(高型)いくら